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福岡市平和台競技場〜福岡市西南部周回〜香椎折り返し
午後0時10分スタート
(出場選手492人、完走者331人、天候晴、気温15.7度、湿度49%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.ジャウアド・ガリブ (モロッコ) 2:08:24
2.ドミトリー・サフロノフ (ロシア) 2:10:12
3.松宮 隆行 (コニカミノルタ) 2:10:54
初優勝したジャウアド・ガリブ(モロッコ)ペースメーカー暴走 慌てず38歳のガリブ初V 日本人トップは松宮

 波乱のレースになった。
 2011年夏の世界選手権の代表選考も兼ねて開催されたこの大会は、30キロまで一定のペースで展開される設定だった。だが、ペースメーカーの1人、2時間5分台の記録をもつエリウド・キプタヌイ(ケニア)が15キロ過ぎから「暴走」した。20キロまでの5キロは14分15秒。意図の分からない急激な加速に誰もついていけない。その後は徐々にペースダウンしたが、30キロ過ぎに赤旗を持った係員に制止されるまで、ずっと先頭を突っ走った。
 予想外のレース展開でも、きっちり実力を発揮したのが優勝した38歳のジャウアド・ガリブ(モロッコ)だった。03、05年に世界選手権2連覇を果たした実力者。その走りは、自己ベストを09年に更新するなど、加齢による衰えを感じさせない。福岡は初出走の06年に、現世界記録保持者のハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)らに敗れて3位だった。その雪辱を晴らした。
 日本人による世界選手権の代表選考は、まずはマラソン2度目の挑戦となる今井正人(トヨタ自動車九州)がリードを奪った。
 順大時代に箱根駅伝の5区で快走して「山の神」と呼ばれて注目された26歳は、ガリブを追う外国人集団の中に日本人でただ1人付いて、25キロを通過。5年ぶりの優勝を狙うドミトロ・バラノフスキー(ウクライナ)、第63回大会で2位のテケステ・ケベデ(エチオピア)らと併走を続けた。
 だが、急激なペースアップがたたってか、30キロ付近から徐々に乱れたこの集団は、全員が徐々に失速した。
 今井に代わって日本人トップに立ったのは、30キロ地点で約1分30秒も遅れていた松宮隆行(コノカミノルタ)だ。
 20キロからの10キロは、5キロ16分台ペースと中だるみしていたが、終盤になって5000メートル日本記録保持者のスピードを取り戻し、32キロ過ぎに前をゆく高田千春(JR東日本)を、38キロ過ぎに今井を一気に抜き去った。35〜40キロはガリブよりも30秒近く速く、出場選手最速の15分18秒でカバーした。
 松宮は2時間10分54秒の3位でゴール。スタート時の気温が約16度まで上昇するなど、条件に恵まれず「2時間9分30秒」という基準タイムを突破できなかった。日本人2番手は、2時間12分44秒4位の高田。今井は5位で2時間13分23秒だった。
 2時間17分台で10位に入った「市民ランナー」の川内優輝(埼玉県職員)が、その後の東京マラソンで2時間8分台で快走するなど、世界選手権の選考レースで2時間10分を突破する選手が相次ぎ、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で3月末まで先送りされた選考の結果、松宮は代表から漏れることになった。

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