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福岡市平和台競技場〜福岡市西南部周回〜香椎折り返し
午後0時5分スタート
(出場選手119人、完走者83人、天候晴れ、気温16.5度、湿度59%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.藤田 敦史 (富士通) 2:06:51
2.李 鳳柱 (韓国) 2:09:04
3.アブデラ・ベハル (フランス) 2:09:09
右手の指を突き立て、日本最高記録でゴールする藤田敦史(富士通)

 福岡で30年ぶりに日本最高記録が生まれた。マラソン3回目、24歳の藤田敦史(富士通)が、1999年のベルリンで犬伏孝行(大塚製薬)がマークした2時間6分57秒を6秒更新。2時間6分51秒で優勝した。藤田の記録は日本選手が国内でマークした唯一の2時間6分台で、現在も福岡のコースレコードとして残る。
 男子マラソン復活を思わせる快走だった。同年のシドニー五輪では、高橋尚子が女子マラソンで日本に初の金メダルをもたらしたが、男子は惨敗した。川嶋伸次(旭化成)の21位が最高だった。藤田は左足甲の疲労骨折で代表選考レースだった3月のびわ湖を欠場。五輪に出場できなかった悔しさをこの福岡にぶつけた。
 先頭集団は序盤から5キロ15分前後の速めの展開。藤田は前後左右に集団の中で位置を変えながら、ライバルの様子を冷静に分析していた。
 中間点は1時間3分28秒で通過。28キロ過ぎでアトランタ五輪銀メダルの李鳳柱(韓国)が遅れ、前年の福岡優勝をシドニー五輪金メダルにつなげたアベラ(エチオピア)、前年の東京国際で2時間6分33秒で勝ったタイス(南アフリカ)、ベハル(フランス)と藤田が残った。
 折り返し地点。藤田は走りながらグルグルと両手を回す。「俺はまだまだ余裕があるぞ」と相手を威嚇するサインだったという。タイスが遅れ、藤田とアベラのマッチレースに。前に出たがらないアベラと藤田のひじや足がぶつかり合い、歩くようにスピードを落とし合う牽制が見られた。
 36キロ手前。アベラが「頭痛」に見舞われ、一瞬後退。そのスキを藤田は逃さなかった。鮮やかなギアチェンジで独走となり、35〜40キロは14分44秒。沿道から「日本最高出るぞ」の大歓声が起こり、最後の2.195キロは、実に5キロ換算14分32秒というスピードで押し切った。2位には追い上げた李鳳柱が食い込んだ。

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