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福岡市平和台競技場〜福岡市西南部周回〜香椎折り返し
午後0時5分スタート
(出場選手116人、完走者92人、天候曇り、気温13度、湿度88%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.ゲザハン・アベラ (エチオピア) 2:07:54
2.モハメド・ウアーディ (フランス) 2:07:55
3.バンデルレイ・デリマ (ブラジル) 2:08:40
激しいトップの競り合い。左から優勝したアベラ(エチオピア)、ルト(ケニア)、小島宗幸(旭化成)、デリマ(ブラジル)

 8月の世界選手権(セビリア)で前年の福岡2位佐藤信之(旭化成)が銅メダルを獲得。9月のベルリンでは犬伏孝行(大塚製薬)が日本人初の2時間6分台となる2時間6分57秒をマークし、児玉泰介の持つ日本最高記録を13年ぶりに更新した。久しぶりに明るい兆しが見える中で迎えたシドニー五輪の最初の代表選考会。だが、日本勢は苦しみ、五輪の金メダルに輝くことになるエチオピアの伏兵が、福岡に鮮烈な足跡を残した。
 一般参加で21歳の無名選手アベラ(エチオピア)を警戒していたランナーは、おそらくいなかった。自身も「優勝する自信は全然なかった」と顧みている。「五輪のかかった日本人は周到な準備をしている。彼らにつけば、いいペースで走れるだろう」。作戦らしい作戦はこれだけ。それまでの自己ベストは、同年3月にロサンゼルスで出した2時間13分59秒だった。
 28キロ手前までアベラは2位集団。マークしていた早田俊幸(ユニクロ)や国近友昭(NTT西日本)らが伸びないのを見て、そこから先頭のデリマ(ブラジル)らを追い始める。アテネ五輪男子マラソンで乱入した男に妨害を受けながらも銅メダルを獲得することになる、あのデリマだ。小島宗幸(旭化成)だけがデリマに食らいついていた。
 アベラは2人を30キロ手前でとらえる。35キロ手前で小島が遅れた。37キロ付近で追ってきたウアーディ(フランス)が首位に立つが、アベラだけが見過ごさずに追った。結局アベラが、ウアーディを1秒差で抑えた。
 小島は2時間9分9秒の4位で日本人トップを譲らなかった。4レース連続で2時間10分を切る安定感を見せたが、五輪代表を確定するには記録的に物足りないという評価を受け、手が届かなかった。

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