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福岡市平和台競技場〜福岡市西南部周回〜香椎折り返し
午後0時5分スタート
(出場選手133人、完走者105人、天候雨、気温8.6度、湿度91%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.ルイス・アントニオ・ドスサントス (ブラジル) 2:09:30
2.アントニオ・セラーノ (スペイン) 2:09:32
3.大家 正喜 (佐川急便) 2:09:33
ゴールするドスサントス(ブラジル)。左は2位セラーノ(スペイン)、後方が3位大家正喜(佐川急便)

 アトランタ五輪の切符をかけた日本選手の代表争いが最大の見どころとなった。不整脈という爆弾を抱えつつも2時間7分40秒のベストを持つベテランの谷口浩美、川嶋伸次(ともに旭化成)、早田俊幸(鐘紡)ら有力選手がひしめき、混戦模様と見られたが、五輪切符を手にしたのは、日本選手で4年10カ月ぶりに2時間10分を切った伏兵の大家正喜(佐川急便)だった。
 大家のそれまでのベストは4月のパリでマークした2時間12分53秒。実績も93年の東京シティハーフで当時の日本最高となる1時間1分40秒をマークしたぐらいだった。
 マラソン特有のスピード変化への対応に不安があった大家にとって、願ってもない展開となった。最初の5キロが15分25秒と、ゆっくりとした入り。以後もスプリットが15分台の半ばで安定し、細かいペースの上下はなかった。
 気温が10度以下。中間点付近からは雨も降り出したため、体感温度はかなり低くなった。この寒さが有力選手に影響を及ぼしていった。
 軸になると思われたボストン3連覇中のデティ(ケニア)が、24キロ付近で脱落。川嶋が35キロ手前で、谷口も37キロ付近で動きが硬くなった。期待された早田も31キロあたりで遅れた。スローペースが災いし、スピード型の早田の持ち味が生かせなかった。
 40キロを過ぎ、先頭は、同年世界選手権3位のドスサントス(ブラジル)、トラック出身のセラーノ(スペイン)と大家の3人に絞られた。そのまま競技場になだれ込み、先頭はスピードのあるセラーノ。だが、残り100メートルでドスサントスがスパートして振り切った。2秒遅れでセラーノ。トップと3秒差でマラソン11回目の大家が入った。「まともに走れたのは今回だけ。9分台なんて信じられない」と29歳の大家。10分の壁を破った日本選手の最高齢のケースとなった。

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