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福岡市平和台競技場〜福岡市西南部周回〜香椎折り返し
午後0時15分スタート
(出場選手99人、完走者82人、天候晴れ、気温16度、湿度63%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.森田 修一 (日産自動車) 2:10:58
2.本田 竹春 (日本電気HE) 2:11:35
3.早乙女 等 (日本電気) 2:11:35
競り合う先頭集団。右から優勝した森田修一、2位本田竹春、4位メコネン(エチオピア)、5位高橋浩一(旭化成)、3位早乙女等

 この年9月に東京で開かれた世界選手権は、谷口浩美(旭化成)が日本勢として大会史上初の金メダルを獲得した。ケガの小指徹(ダイエー)に代わって出場した篠原太(神戸製鋼)も5位入賞と健闘。中山竹通(ダイエー)は途中棄権した。世界選手権金の谷口で、3枠のうち一つが埋まったバルセロナ五輪代表の選考会は、福岡を皮切りに始まった。
 6年ぶりにコースが変わった。選手を悩ませる博多湾からの風の影響を減らすため、海沿いの部分をカットし、都市部を延ばした。折り返し点も和白丘から香椎に。高低差と急カーブが少なくなり、もともと「高速コース」と定評のあった福岡に一層磨きがかかった。
 気温は16度と高め。前半からスローペースで進んだ。2時間7分35秒の世界歴代5位の記録を持つメコネン(エチオピア)、一昨年の覇者マティアス(ポルトガル)らに日本勢が混じった18人の集団で31キロの折り返しを過ぎた。
 34キロの名島橋付近でレースが動いた。メコネンが小刻みに揺さぶり、次々と脱落者が出る。35キロでスパート。しかし、自己ベストが2時間14分台の26歳の森田修一(日産自動車)がピタリとついて離れない。
 36キロの給水で今度は森田がピッチを上げる。顔には余裕がある。メコネンは顔をゆがめて追い付く。森田が逃げる。また並ばれる。38キロで3度目のスパート。ついに振り切った。
 35〜40キロは14分56秒。前半のスローペースの恩恵はあるが、終盤の14分台のスプリットは、森田の「質的、量的に高いトレーニングをこなした」という自信と、「優勝は考えていなかった」という無欲の思い切りの良さがうまくマッチした結果だ。2人にいったんは振り切られた本田竹春(日本電気HE)、早乙女等(日本電気)も粘り、競技場の最後の直線でメコネンを逆転。6年ぶりに日本選手が表彰台を独占した。

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