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福岡市平和台競技場〜西新・原回り〜和白丘折り返し
午後0時15分スタート
(出場選手90人、完走者81人、天候雨、気温9.6度、湿度57%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.ベライン・デンシモ (エチオピア) 2:11:35
2.弘山 勉 (資生堂) 2:11:37
3.マイク・オレイリー (アイルランド) 2:14:01
36キロ付近で競り合うデンシモ(エチオピア)=右=と弘山勉(資生堂)

 翌年に東京で開かれる世界選手権代表の3枠は、2時間12分の参加標準記録を突破した中山竹通(ダイエー)と谷口浩美(旭化成)の2人がすんなりと決まった。だが2時間12分を切る3人目が現れず、決定は長引いていた。
 日本陸連は、前年の福岡など四つの選考指定レースから、2時間13分12秒で前年の福岡3位の小指徹(ダイエー)ら4人を候補選手に選び、年明けのレースでこの中から残る1人を決めることにした。この年の福岡は選考会から外れたが、4人の候補に入っていない24歳の新鋭、弘山勉(資生堂)が12分を切る2時間11分37秒で2位に入る快走を見せた。日本陸連強化本部長は「好タイムはうれしいが、なにしろ選考対象外。候補選手の中から選ぶ方針は変えないが、せっかくの逸材を外すことになっては……」と複雑な胸の内を明かした。結局、弘山は代表に選ばれなかった。
 前々年の福岡でコースを間違えて2位に敗れたデンシモが、3度目の福岡に挑戦した。2時間6分50秒の自身の世界最高記録の更新が期待されたが、レース当日は強風に雨も混じる悪コンディション。デンシモは勝負に徹した。前半は第2集団でじっと耐え、先行したシャハンガ(タンザニア)を33キロでとらえた。これに唯一、食らいついたのが弘山だった。5キロ近く並走。35キロで弘山が先に仕掛けたが、勝負を決められない。38キロで逆にデンシモがスパートし、初優勝した。弘山は競技場で猛然と追い込んだが、2秒及ばず金星を逃した。
 弘山は現在、女子長距離で活躍する弘山晴美(資生堂)の夫であり、コーチ。2006年名古屋国際女子マラソンで渋井陽子(三井住友海上)を逆転し、10度目のマラソンで初優勝した晴美を、ゴールで出迎え、抱きしめた。晴美は、「マラソンで初めて優勝できてうれしい。主人もマラソンでは2位が最高だった。これは2人でとった1位」と言った。

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