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福岡市平和台競技場〜西新・原回り〜和白丘折り返し
午後0時15分スタート
(出場選手110人、完走者100人、天候曇り、気温13度、湿度44%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.渋谷 俊浩 (雪印) 2:11:04
2.ベライン・デンシモ (エチオピア) 2:11:09
3.ラビル・カシャポフ (ソ連) 2:11:19
平和台競技場のゲートに入る左折を間違えて直進するデンシモ(エチオピア)、右は渋谷俊浩(雪印)

 前年の福岡5位デンシモ(エチオピア)が、4月のロッテルダムで2時間6分50秒の世界最高記録をマークし、めざましい飛躍を遂げた。だが、同年のソウル五輪にエチオピアは不参加。無念を晴らそうとデンシモが、2年連続で福岡に乗り込んできた。
 曇り、微風のまずまずのコンディションのなか、5キロが15分35秒、10キロが31分と5キロごとはすべて15分30秒前後のスローペース。デンシモを中心に互いにけん制し合う展開となった。
 中間点付近まで約30人が先頭集団をつくるダンゴ状態。35キロ過ぎてようやく集団が崩れ、38キロからはデンシモ、26歳の新鋭渋谷俊浩(雪印)、カシャポフ(ソ連)、児玉泰介(旭化成)の4人。38.5キロで児玉が後退し、平和台競技場手前の残り700メートルで、デンシモ、渋谷が抜け出た。
 ところが直後、思わぬアクシデントが起きた。左折して競技場ゲートに入るところを、デンシモが直進。競技役員に制止されて慌ててコースに戻った。渋谷がそのスキにトップで競技場内へ。あわてたデンシモはすぐにエンジン全開で追いついたが、ここで余力を使い果たした。
 いったんはトラックでデンシモの背後に回った渋谷が、残り100メートルで一気にスパート。あぜんとするデンシモをしり目にテープを切った。
 世界記録保持者の痛恨のコースミス。「あそこで5秒はロスした。あれがなければオレが勝ったはずだ」とデンシモ。ロッテルダムではそのデンシモに8キロ付近までしかつけなかった渋谷は「予想もしていなかった。夢のよう。無我夢中で勝ってしまった」と転がり込んだ大金星を喜んだ。

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