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福岡市平和台競技場〜雁の巣折り返し
正午スタート
(出場選手117人、完走者109人、天候曇り、気温12.5度、湿度58%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.ロバート・ドキャステラ (豪州) 2:08:18.0
2.伊藤 国光 (鐘紡) 2:09:37.0
3.宗  茂 (旭化成) 2:10:19.0
笑顔の表彰台。左から3位宗茂(旭化成)、優勝したドキャステラ(豪州)、2位伊藤国光(鐘紡)

 この年10月のニューヨークシティーでアルベルト・サラザール(米国)が、2時間8分13秒の驚異的な記録で優勝した。デレク・クレイトン(豪州)の2時間8分33秒6の世界最高を12年ぶりに破ったとされたが、この記録は後に抹消される。レースから3年以上経過した1984年12月、米国陸連の調査で「150メートル短かった」ことが判明。それまでサラザールの記録は「世界最高」であり続けた。
 この年の福岡に出場した国内外一線級の選手は、2カ月前に生まれた「世界最高」を目標に挑んだ。
 先頭集団は、中間点を1時間3分48秒のハイペースで通過。この時点でサラザールより22秒速い。30キロ手前で、前々年の豪州チャンピオンであるドキャステラと前年福岡3位の伊藤国光(鐘紡)との一騎打ちとなる。
 33.7キロで伊藤が後退。30〜35キロを14分59秒でカバーしたドキャステラは、残り5キロになっても「世界最高」とほぼ同じラップを刻んでいた。記録誕生の可能性に記者室は大騒ぎ。平和台の大歓声も後押しした。
 フィニッシュタイムは2時間8分18秒でサラザールの記録にわずか5秒及ばなかったが、現在は1984年10月のシカゴでスティーブ・ジョーンズ(英国)が2時間8分5秒を出すまでの世界最高として公認されている。
 マラソン11回目の26歳の伊藤が自身初、世界で6人目となる2時間10分を切る「サブテン」で2位。世界一線級の仲間入りを果たした。

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