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福岡市平和台競技場〜雁の巣折り返し
正午スタート
(出場選手89人、完走者80人、天候晴れ、気温13度、湿度44%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.瀬古 利彦 (早大) 2:10:21.0
2.喜多 秀喜 (神戸製鋼) 2:11:05.0
3.宗  茂 (旭化成) 2:11:41.2
初優勝に感極まり、恩師の中村清・早大競走部監督に抱きつき、男泣きする瀬古利彦

 2月の別府大分で、日本マラソン界の活気を呼び戻すような大記録が生まれた。前年の福岡で完走者53人中の52位で、あやうく最下位になりかけた宗茂(旭化成)が、その約2カ月後、日本人で初めて2時間10分を切る世界歴代2位の2時間9分5秒6をマークしたのだ。
 この年も、福岡には前回優勝のロジャース(米国)、モントリオール五輪金のチェルピンスキー(東ドイツ)ら強豪がそろったが、宗茂の突然の日本最高で、国内選手には世界に立ち向かう機運が芽生えていた。
 レースは別大と同様に宗茂が飛び出した。5キロは単独で15分19秒。その後も5キロを15分10秒前後のハイペースで独走した。折り返しで後続との差は46秒。外国の有力選手は戦意を失った。
 だが、30キロで宗茂と後続との差は28秒に縮まった。喜多秀喜(神戸製鋼)、瀬古利彦(早大)、ワードロー(豪州)が迫り、瀬古が抜け出す。35キロでトップの宗茂との差は8秒。射程内にとらえた。
 三重・四日市工高時代の高校総体で800、1500メートルを2連覇した瀬古には、スピードを自在に切り替えられる持ち味があった。36キロから1キロほど2人の並走が続いたが、あっさり宗茂を引き離した。
 マラソン3回目の瀬古が初優勝を飾り、8年ぶりに日本選手が制した。2位に喜多、3位に宗茂が入り、日本勢が13年ぶりに表彰台を独占した。前年までの不振がウソのような、日本勢会心のレースだった。

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