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福岡市平和台競技場〜雁の巣折り返し
午後0時半スタート
(出場選手83人、完走者74人、天候曇り、気温9度、湿度72%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.フランク・ショーター (米国) 2:11:31.2
2.エッカード・レッセ (東ドイツ) 2:12:02.4
3.ペッカ・ペイベリンタ (フィンランド) 2:13:09.0
福岡走ろう会のメンバーに囲まれて大濠公園を走るショーター(米国)

 「国際マラソン選手権大会」という名称に、この年から「福岡」の2文字を加え、「福岡国際マラソン選手権大会」が正式大会名となった。世界の有名マラソンレースのほとんどが、地名を大会名に組み込んでいることに倣ったもの。後援の国際陸連も名称変更にはOKを出した。
 レースの焦点は、圧倒的に強いショーター(米国)が前人未到の4連覇を成し遂げるかどうかの一点に尽きた。日本勢は、31歳のベテラン宇佐美彰朗(桜門陸友会)らに続く若い世代の台頭が見られず、2年後に迫るモントリオール五輪には暗雲が漂った。
 ショーターの状態も、不安視されていた。トラックレースには出場してはいたが、マラソンは前年の福岡以来1年ぶり。そのせいもあり、過去3回の独走で勝ったレースとは、違う展開になった。
 ショーターは序盤、9人の先頭集団の最後尾につけ、腹に手を当てたり、左右に蛇行したり。明らかに不調と見えた。しかし、だれも逃げない。中間点は前年よりも48秒遅い1時間5分15秒。落ち着きを取り戻したショーターが、23キロ過ぎで抜け出した。
 反応したのはレッセ(東ドイツ)だけ。36キロまで競り合いが続いたが、38キロの千鳥橋にさしかかる右への大きなカーブで、ショーターが30メートル前を先行。勝利を確信した。
 平和台競技場に詰めかけた3万余人の大観衆からは「またショーターか」のあきらめの悲鳴。苦しみ抜いた末の4連覇だった。日本勢は宇佐美の6位が最高という惨敗だった。
 だが、すっかり福岡でおなじみの顔となったショーターは市民の人気者に。福岡走ろう会のメンバーが大濠公園で足並みをそろえて走る交流もはぐくまれた。

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