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福岡市平和台競技場〜雁の巣折り返し
午後0時半スタート
(出場選手70人、完走者57人、天候晴れ、気温12度、湿度52%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.フランク・ショーター (米国) 2:10:30.0
2.ジョン・ファリントン (豪州) 2:12:00.4
3.大槻 憲一 (東洋工業) 2:14:00.6
健闘をたたえ合う米国のショーター(中央)、豪州のファリントン(左)と大槻憲一(東洋工業)

 同年のミュンヘン五輪では、ショーターが20キロ以降を独走して勝った。2位に2分以上の大差をつけ、米国に64年ぶりのマラソン金メダルをもたらした。その快走からわずか3カ月ほど。前年に鮮烈な優勝を飾ったショーターが、今度は「記録」を狙って福岡に乗り込んできた。世界最高記録保持者のクレイトン(豪州)との勝負にも注目が集まった。
 レースはショーター、クレイトンらを中心に5キロ14分51秒、10キロ29分45秒と世界記録を上回るペースで進んだ。先頭集団は早くも5人に絞られた。
 クレイトンが13キロ付近で体を左右に揺すり始めて脱落。30歳を超えた世界最高記録保持者は、その後棄権に追い込まれる。日本勢で唯一食い下がった浜田安則(鹿児島中央高教)も24キロ付近で遅れ出した。
 26キロの給水でニッカリ(フィンランド)が離れ、ファリントン(豪州)は海の中道から国道3号に右折する27.6キロの和白三差路で振り切られた。あとはショーターの一人舞台になった。
 史上3人目の2時間9分台かと思われた矢先、ショーターの足取りが鈍る。30〜35キロでは15分53秒、35〜40キロは16分25秒にまで落ちた。「胃が痛くなった。これがなければ9分台は出せた」とショーター。
 大会初の2連覇となる2時間10分30秒0は、世界歴代3位。同年の世界最高だったが、2時間10分の壁を破る最高の機会を逸した。ショーターは、その後もこの壁を破ることなく競技人生を終えることとなる。

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