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福岡市平和台競技場〜雁の巣折り返し
午後0時半スタート
(出場選手82人、完走者54人、天候晴れ、気温13.4度、湿度69%)

名前 所属 時間 大会結果詳細へ
1.デレク・クレイトン (豪州) 2:09:36.4
2.佐々木精一郎 (九州電工) 2:11:17.0
3.デビッド・マッケンジー (ニュージーランド) 2:12:25.8
福岡市東区貝塚の34キロ付近、クレイトン(豪州)と佐々木精一郎(九州電工)の首位争い

 国際マラソン選手権となって2年目。誰もが予想しなかった選手が、大記録を打ち立てた。
 この年9月の豪州選手権で優勝してはいたが、自己最高が2時間18分台、海外マラソン初挑戦というクレイトン(豪州)だ。国際的には無名のダークホースが、東京五輪でアベベ(エチオピア)がマークした2時間12分11秒2の世界最高はおろか、重松森雄(倉敷レイヨン)が持つ片道コースの世界最高(2時間12分0秒0)も破る2時間9分36秒4をマークした。人類の壁と言われた「2時間10分」を超えた。
 レースは、前年優勝のライアン(ニュージーランド)とクレイトンが序盤から飛び出した。5キロは15分6秒。前年よりも1分以上速い。10キロは29分57秒。この時点で、前年を2分半以上上回っていた。
 17キロでライアンが後退してもクレイトンのペースは衰えない。マラソン選手としては異例の188センチ、73キロの巨体で我が道を行く。
 後方集団から一人追い上げた佐々木精一郎(九州電工)が28キロ過ぎに並びかけたのも、クレイトンの大記録樹立に好材料だった。6キロほど並走してペースは落ちず、30キロ通過は1時間30分32秒。アベベの世界最高をこの時点で2分18秒上回っていた。
 34キロ地点で佐々木が右脇腹をおさえて後退。ここからはクレイトンの相手は記録だけ。だが、優勝したクレイトンが「世界最高」と知ったのはフィニッシュ後。「2時間9分36秒4」と書かれたメモを豪州陸連関係者から渡され、「何かの間違いだろう」と思ったという。2位の佐々木の記録も、重松の記録を上回る日本最高だった。

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